OSAKANA-MOMENT

イサキの雑記帳

#008 自己顕示欲

YouTubeとかTwitterとか便利で手軽でおもしろいアプリが出てきて

本当に、個人が手軽に発信できる世の中になったなあと思う。

 

 

わたしは少し昔、ステージ上で歌を歌っていました。

1人で弾き語っていた時期もあったし、思いがけず誘われてバンドもやった。

全然お客さんは集まらなかったし、毎日お金もなかったけど

楽器を弾くのは楽しかったし、ライブハウスでいろんな人に出会えるのも嬉しかった。

夜通しお酒を飲んでゲラゲラ笑って、始発でへろへろになって帰るのも苦じゃなかった。

将来のことなんてちっとも考えずに、

ただバイトとスタジオと次のライブのことを考えて暮らしていた気がする。

 

ただ先述したとおり、お客さんは全然集まらなかった。

ステージからフロアを見ても、そこにいるのは演者だけ…なんてザラで、

清算でノルマ代を払ってめでたく文無しコース。

 

あまりにもお金がなさすぎて心にゆとりがなくなってくると、いつも

「なんでこんなことやってるんだろう?」と考えていた。

もう学生じゃないのに高い金払ってライブして、何の意味がある?

誰にも聞いてもらえないのに、どうして下手くそな歌を歌うのか?

お客さんがつかないのは、わたしがブスだからじゃないか?

 

まあでもそんな負の思考にハマったとしても、

暗い曲を聴いて一晩ぐっすり眠れば考えなくなる。

忘れるわけじゃないし何も解決してはいないから、

ただ「考えなくなる」だけ、だけど。

 

このように、なんだか鬱々とした思いを抱えながら、

自己表現とはなんぞや?ってずっと考えながら活動していた。そして今も変わらないでいる。

 

 

だからかなあ、YouTubeやらTwitterやらで

「歌ってみた」ようなことをしている人たちに

全くポジティブなイメージが持てない。

 

趣味でやってる一般人に目くじら立てんなよダセーなとも思うし

こいつらちやほやされたいんだろうな気持ち悪ぃ〜とも思う。

 

自己顕示欲は誰にだってある。わたしにもある。

じゃなきゃ自作の歌をステージで歌うなんて正気の沙汰じゃない。それにこんなブログも開設しない。

ただそれを自分のなかでよしと思えない。

ちやほやされたがってる=悪のイメージが圧倒的に強いからだ。

 

こんなに手軽に発信できるようになった今なんだから、もう少し気軽に考えてみてもいいのだろうか。

 

 

なんにせよ、わたしの歌は人様に聞かせるレベルにないことは明白なので、上手くなることから始めようと思います。どれみふぁそらしど。おわり。