#002 冷たい人
先日、こんな夢を見た。
薄暗い和室に私がいて、なぜかお父さんと呼ぶように言われている男の人がいて、
そいつに精神的にも肉体的にもチクチクと嫌がらせというか、虐待のようなことを日常でされているみたいだった。
そういう設定みたいだった。
その男の人に包丁でお腹を刺されたんだけど、痛いとかどうしてとかそう思うよりもまず、
畳が汚れてしまう、服に血がついたら外の人にバレてしまう、そういうことばかり考えて血が出ないように耐えている夢だった。
だからきっとわたしは身内が死んでも、
これからの葬儀のこととか遺品整理のこととか物理的なことばかり気にして、きちんと悲しむことができないだろうな〜と思う。
現に昔、飼っていたハムスターが死んだときにも、どこに埋めればいいかとか、空っぽのゲージや余ったエサはどうしようとかばかり考えて、死んだことについて向き合っていなかった。
つらいことについて向き合うことを避けているだけなのかもしれない。
取り乱さない冷静な人だって言ってくれるかもしれない。
だけどやっぱりわたしの本性は、冷たい人間なんだと思う。